logo logo_atte 日記 随筆 何処
2023-12-09 19:59:13 JST
(2023-12-09) 戸倉三山(刈寄山、市道山、臼杵山)。快晴。 存在は知っていたもののつまらないとの評価が多い戸倉三山。 そもそも標高が低い上に昔読んだガイドブックでは植林ばかりで景色がないとのことだったので敬遠していたのだが、近郊で初登の山がなくなったため目をつける。検索してみると、「悶絶ドMコース」やら「苦難の道」、「試練の縦走路」などとネガティブなページがヒットする。どうやら景色がない上に低山のくせに長丁場のアップダウン続きで無茶苦茶しんどいようだ。うむ、私もマゾのはしくれとして行かねばならんな。 始発で武蔵五日市駅に向かいあれこれ準備をしていたら7時。登山口まで30分なのでバスを待たずに歩いて出発。この時期夜明けは6時半くらいなので早朝と言っても言い時間帯。曙光に照らされた秋川の河原は黄金色に輝き、丘から眺める五日市市街は朝日に染まってミニチュアのようであった。、、、が、間も無く植林地帯に入ると森は不気味な暗さである。お約束の「クマ注意」も周囲が薄暗いだけに迫力が増す。折しも登っているのは今熊山。戸倉三山の入口にあたる山である。山頂が神社になっており裏参道から登ったのだが、ここは相当な急坂であった。今熊山から刈寄山までは概ね平坦。所々広葉樹林帯もあり言われているほどつまらない道ではないように思う。特に刈寄山手前は広く伐採されており陣馬山を北から見通すことができた。刈寄山から市道山は今回のハイライト。一番つまらないエリアである。特に入山峠から市道山までは、登っては降りての繰り返し。疲れる割には標高が一向に変わらない。そして、ずっとスギ林で全然展望がないので面白くない。そう、面白くないと体力が回復しないのである。大体良い景色を見ていると気持ちは高揚し疲れも感じないものだが、楽しくないと疲れだけが蓄積されるのである。まぁ、そんなに長くないのが救い。2時間弱で市道山。ここもダメですな。展望がありません。そして最後の臼杵山。はい、ダメです。展望は以下同文。市道山から臼杵山までの途中、森林再生事業だろうか大規模に伐採されているエリアがあったのだが、景色がいいというよりはハゲ山を見ているというだけであった。さて、今迄もつまらなかったが、五日市駅までの長い下山は消化試合。所々、景色の広がるエリアもあるのだが、あまり再訪したいと思えるコースではなかったのが正直な感想。ただ、途中、奥多摩三山を一望できるスポットがありそこは良かった。それと、下山直前の城山が一番景色が良かったですな。コースとしては高尾縦走路とドッコイドッコイ。人がほとんどいない点ではこちらが優れているが、交通の便、茶屋での食事を考慮にいれれば総合的には劣っているだろう。さて、今回の一番つまらないエリアは実は数年前にも通っているはずなのである。が、何も覚えていない。やはり、つまらなかったからであろう。最後に、普段から20km程度歩いていれば悶絶というほどではなかったです。確かにしんどいけれど体力的には丹沢主脈や雲取山周遊の方がキツい。やはりしんどさの主原因はつまらなさといえるだろう。