logo logo_atte 日記 随筆 何処
2023-11-18 23:14:17 JST
(2023-11-18) 小金沢山、雁ヶ腹摺山。曇時々晴。旧500円札の富士山の撮影地である雁ヶ腹摺山に行く。メジャーなのに行っていなかったのは公共交通機関ではとにかく行きにくいから。車であれば大峠の駐車場から1時間なのだが、バスだと大月駅から乗って終点からさらに2時間の林道歩き。ちょっとやっとれん。アプローチは長くなるが大菩薩連嶺の小屋平から大月に抜ける計画を立てる。帰る時間がなければ長くなるが林道歩きが出来ると考えれば安心材料でもある。3時半に起きて甲斐大和駅からバス。9時前、起点となる小屋平バス停で降りたのは3名。1人は牛ノ寝に向かい、もう1人は私と同じく石丸峠から南下するそうだ。さて、今回のルートだが実は昨日の前線通過で一気に気温が下がって予報では-5度、しかも強風。心が折れかかって近場に行き先を変えようかとも思ったのだが、ここは初志貫徹した。これから益々寒くなるのに安易な方に流れるわけにはいかない。が、やはり寒い。登山道は凍りつき10cmを超える霜柱が立っている。しかも、時折突風に粉雪が舞う。今シーズン初めての手袋と耳当てを装着。手袋がないと手がかじかんで動かないし、耳当てがないと耳がちぎれそうだ。道は凍っているが積雪しているわけではなく、土と霜の混合なので滑るわけではないのが救いである。石丸峠までの道は急であったが、ここからは細かいアップダウンはあるものの概ね黒岳までは平坦。所々、広い笹原なんかもあり変化に富んでよろしい。一応2000mくらいはある尾根なので山頂はもちろん、道中も木々がなく開けている部分が多いので景色は大変に良い(さすがに大菩薩嶺から大菩薩峠には劣るが)のだが、今日は3000mくらいに雲が滞留しているのか、富士やアルプスには雲がかかっていたのが残念であった。一座目は小金沢山、大月市の最高峰らしい。南に続く大菩薩連嶺とその向こうに富士山が見える。二座目は牛奥ノ雁ヶ腹摺山。南下するにつれて富士が益々巨大になるのだが、残念ながら頂上部の一番いいところが雲の中。三座目の黒岳。常緑の針葉樹に囲まれておりここは展望が開けない。大菩薩連嶺は黒岳でおしまい。四座目であり本日の目的である雁ヶ腹摺山に向けて進路を東に取る。大峠まで400m下ってから300mの登り返し。想像以上にしんどい。時間に追われて焦っているためか疲労の蓄積が早いようだ。寒くてずっと強風なのも影響しているかもしれない。息絶え絶えで雁ヶ腹摺山山頂。旧500円紙幣の構図を確認する。うん。ここが撮影地なのだから当たり前だけど同じだな。ただ、午後になり雲が一段と多くなってきたためあまり美しい富士とは言えなかった。うーん、また、、、来るには遠いな。さて、ここからは大月駅まで行ける所まで山道を進むことにする。五座目、姥子山。西峰は木立の中で大したことないが、東峰は岩山となっており絶景だ。然し乍ら今日は雲が多くたいしたことがない。金山峠を過ぎて14時半。今の時期山は16時には暗くなるので限界かな。金山鉱泉に降りて後は林道を歩くことにする。1時間半歩いてバス停。30分待ち。40分あれば大月駅まで歩けてしまうので、このまま駅まで歩くことにする。あー、今日も疲れた。足が痛い。折角大月駅まで来たのでお気に入りの小料理屋でチャーシュー麺を食べて帰宅。東京も今日は寒かったようだが、山から帰った身としてはとても暖かく感じる。