logo logo_atte 日記 随筆 何処
2023-10-28 22:19:50 JST
(2023-10-28) タワ尾根、天祖山。晴後曇。二週あけて再びタワ尾根。タワ尾根の紅葉は奥多摩一との話だったので是非体験せねばと再訪したが、まだ少し早かったようだ。1000mくらいまでは一部色づいているもののまだまだ青い。うーん、これは来週も来なあかんかなぁ。ちなみに今日は私の他に何人かタワ尾根に入ったのを確認している。歩行速度の違いでバラバラになるのですぐに誰とも会わない山行となるのだが、他の人もいるとなると安心ですわ。ちなみに、タワ尾根を登る人はみな健脚だ。一組だけ抜かしたものの、その他全員に抜かされてしまった。それと、後ろに誰かいると思うと安心してダメですな。ピンクテープの確認もおろそかにしていると、ウトウの頭を越え岩尾根地帯に入ったところで道迷い。なんかとんでもない急斜面に入り込む。GPS地図で確認すると尾根を左にそれてしまったようなので、うまくトラバースすれば戻れそうなのだが、倒木と岩場で思うように進めない。こりゃだめだ。道迷いから遭難する典型ですな。素直に元来た道(がよく分からないのだが)を登り返す。迷った時は下りたらだめだ。もー、岩と倒木で怖いなぁ。なんとか見知った場所に戻る。で、よくよく確認しながら進むとなんてことはない。やっぱ、変な安心感というか慢心はよくないですね。1500mを越えたあたりから紅葉が広がる森となったのだが、空は厚い雲に覆われいまいち美しくない。やはり来週もう一回来ないとなぁ。タワ尾根を終えて長沢背稜に合流。雲を抜けたか天高く抜ける青空が広がる奥多摩の最奥部。ハイカーもほとんどいない最高に気持ちのいい登山道。ただし、1700mとなれば紅葉は終わりかけ。さて、下山は、、、天祖山にする。時間と体力があれば雲取山まで行くことも考えていたのだが、道迷いでどちらも失ったので素直に最短経路で帰ることにする。あまり期待していなかった天祖山尾根だったのだが、いやはや、タワ尾根や稲村岩尾根に負けず劣らず赤い世界が広がるいい森でした。誰もいない山。整備されていない道。自然のみに包まれるのは最高の感覚なのだが、怖いのは最近目撃情報が多いクマ。単独行だとやはり心細いのかちょくちょくいろんなものがクマに見えてしまう。間も無く林道という最終番の急な坂道。前方からガサガサと一段と大きい音に黒い影。でたー!クマじゃーとビビるも、今更引き返せないので、ゆっくりと進む。逃げてくれないので仕方無く近づくもよく見れば安心。カモシカでした。黒い体毛に図太い胴体。遠目には区別付きませんわ。怖かったです。ついでに、崖とは言わないまでも落ちたらやばいなと言う斜度で幅30cmくらいしかないトラバースも怖かったです。最後の最後が気を抜けない山行でありました。