logo logo_atte 日記 随筆 何処
2023-10-21 19:10:25 JST
(2023-10-21) 乾徳山。晴。秋到来。色づく山を求める季節。今の時期であれば2000mくらいかと思い乾徳山へ。関東からだと気軽に行ける2000m峰は雲取山、大菩薩嶺、乾徳山の三山。奥多摩は低山も含めて来週以降何度か行く予定なので雲取山はパス。今回は乾徳山にする。気軽に行けるとは言っても登山口まで片道3時間。ハイカーで混雑する電車に二時間近く立ちっぱなしで到着するまでに疲れる。西沢渓谷行きのバスは増便されて二台編成。乾徳山登山口で30人くらいが下車。駐車場にはマイカーも多数停まってるので100人以上は登ってるだろう。基本、常に他の登山者が見えている状態。安心だけれども面白みはないかな。やはり、山中たった一人(若しくは自パーティだけ)の方が静寂で緊張感があって好みである。最初の1時間は植林のつまらない道。 1500mを越えて国師ヶ原につくと明るい広葉樹林帯となる。もう少し秋が深まれば素晴らしく黄色い世界が広がるのだが、今はまだ青々していて残念である。残念だが、まぁ、これは分かっていたことだし、これはこれで瑞々しく美しい森の中を進む。程なくススキに囲まれる急坂となり、振り返れば朝日の向こうに富士山が見える絶景となる。月見岩に着けば急坂も終わり。ススキの広がる扇平である。甲府盆地と富士を見るならここが一番だろう。ちなみに樹木がなく田畑でもないということで地図記号では荒地になるんだな。普通は火口付近に記される荒地とススキ原では全然違いますな。乾徳山が面白いのはここから。岩場が多くアスレチックなコースが続く。高度も1800mを越えて紅葉も見頃となる。地図記号で分かるとおり東南側は絶壁。登山道は安全だが高所から見下ろす景色は素晴らしい。登山口から二時間でこの美の世界に到達できるのがやはり人気の所以ですな。三度目となるが360度ビューの山頂はやはりいいものです。来週か再来週であれば、見下ろす山腹は朱に包まれ、遠望するアルプスは白く冠雪し尚更良かったに違いない。仕方がないね。本当に山が美しい時期は二週間くらいしかないから、ベストシーズンに行ける山は限られる。今日でも十分綺麗であったので良しとする。さて、お手軽で満足度の高い乾徳山。バス停に戻れば13時半。6時間の往復に対して山行時間は4時間少しである。