logo logo_atte 日記 随筆 何処
2022-09-03 22:43:46 JST
(2022-09-03) 黒川鶏冠山。霧小雨。同行は三鷹のA氏。本日は多摩川の源流、奥多摩の最奥を目指す。無積雪期のみ塩山駅から柳沢峠を超えて丹波山方面へのバスが出ている。 5時半に家を出て、9時半に登山口。遠い!遠すぎるが今の時期なら18切符が使えるのでお財布には優しい。スタートから小雨。少し登ると霧。天気が優れないのは予報どおりだが少し残念。天気のせいもあろうが登山者は非常に少ない。と言うか鶏冠山登山口でバスを降りたのは私達だけ。本日この山域は我々の独占である。半径数キロに渡って人間は二人だけ後は鹿か熊くらいであろう。登山道は非常に整備されていて山頂付近の鶏冠神社周辺が岩場である以外は歩きやすいなだらかな道。軽トラが通れるんじゃないかと思えるほどの平坦な道も多く、標識も新しくしっかりとした作りであった。これほどの整備具合に関わらずハイカーは非常に少なそうだ(今日は誰もいない)。まぁ、都心からのアクセスが最悪だ。霧に包まれていたため景観はまるでなかったが、天気さえ良ければ山頂、及び、展望台ともに素晴らしい景色だったと思う。そして登山道がとにかく良い。安全で幅広な道は石積や木橋が用意され道の維持には相当な労力がかかっているはずだ。、、、が、遠い。すぐ近くの大菩薩嶺がハイカーに大人気なのに比べて、とにかく公共交通機関から見捨てられたようなエリアなのである。もったいないなぁ。人気コースになるポテンシャルは十分にあるコースだと感じる。樹林帯で遠望が利くというわけではないが、広葉樹の森は瑞々しく秋になれば素晴らしい色づきとなりそうである。そして、なにより素晴らしいと感じたのは苔である。道も岩も倒木も全てが苔に覆われているのである。正に苔の海。樹海ならぬ苔海。いや、樹海プラス苔海。秋となれば赤い樹海、緑の苔海、青い空と光の三原色で埋まりそうな道である。あー、こりゃまた来なきゃならんな。とにかく遠いけど。そして、濡れた苔で滑りまくるけど。