logo logo_atte 日記 随筆 何処
2020-12-23 12:41:12 JST
今村昌弘『屍人荘の殺人』3/5点。こちらも特殊な舞台設定。題名通り「屍人」に囲まれた中で起こる連続殺人事件。映画化もされた2018年の話題作。ラノベテイストで読みやすい。エンターテイメントとして楽しく最後まで一気に読めた。屍人、まぁ、もう、ゾンビって書いちゃうけど、素晴らしいガジェットだよなぁ。ゾンビさえ出せば、ホラーは当たり前として、コメディ、恋愛、ロカビリー、社会問題、アクション、ハードボイルド、、、なんでも描けてしまう。本書はミステリーだから、クローズド・サークルを構成する要素としてのほか、凶器や共犯者(直接の実行犯)としてもゾンビが大活躍している。なお、怖くはない。美少女探偵だったり、青春小説っぽい展開があったり贅沢な一品です。