2020-09-21 15:35:26 JST
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(2020-09-21) 秋晴れ。暑すぎた夏。その後のぐずぐずした天気。すっかりインドア仕様でなまった身体を鍛えるため六甲ロングコースへ。岡本駅からいつものコースで七兵衛山。ここからの選択肢は広いのだが、住吉道から最短で六甲最高峰を目指すことにする。午前の山は人も少なくて快適。何度も通った道。本庄橋を過ぎ、迷う訳がないと地図を確認することもなく進んで行くがなんだか様子が違う。おかしい。これは蛇谷から石宝殿へと向かう道である。少し引き返すと大きく通行禁止の看板と侵入止めのロープがある。まさか、六甲登山の大幹線、高尾で言うなら一号路が通行止めとは露とも思わず、通り過ぎてしまったようだ。困ったなぁ。石宝殿は遠回りな上に笹の藪漕ぎがあって気が乗らない。何十回と歩いた路だし危険は対処可能であると判断して、あえてロープをくぐる。本当に危険であれば引返せばいいだろう。進んでみるとそれなりに人も歩いている。岳人。基本は皆さんマナーがいいんですけどね。キケンに対する警戒は相当甘いようですな。問題の崩落地だけど、50cmくらいの路肩が残っており、注意して歩けば何でもない。六甲の一般道でこれより危ない所は沢山あると言うレベル。まぁ、大幹線だけに通行量が多いため大事を取ったと言うことなんかな。山頂は結構な人。何度も来てるのですぐさま有馬方面へ。魚屋路から炭屋道経由で紅葉谷に降りてから登り返し。休日の六甲でも、メインロードを外れると登山者も少なく、秋風鳴る深い森は喧騒なるも人の声は遙かに遠くて怖いくらいの空間である。登り返した山頂は昼過ぎという事もあり大混雑。ついでに道路も大渋滞。極楽茶屋から一軒茶屋まで全く動かない車列が続いていた。一体、始まりと終わりは何処なんだろう。秋晴れの休日に車で六甲なんて行ってはだめですな。さて、通行止めの登山道にもかかわらず、この人出がどこから湧くのかと思っていたのだが、どうやら住吉川の沢筋から一軒茶屋に続く新道があるようである。新道は魅力的だが、人混みは嫌である。それに混雑する登山道よりかは通行止めの道のほうが安全そうである。崩落地だけ少しばかり注意するだけで良い。結論。再び、キケンロープをくぐる。崩落地帯も早々に通過。本来の幹線だからね。少ないとはいえヒト歩いてます。途中すれ違う人全員(5組くらい)から声がかかる。「この先通れますか?」うー、どう答えるべきなんだぁ。私が登山道の管理人なら、「危ないですよ。引き返して下さい。」と言うんだろうけど、そもそも警告を無視した一登山者だし、主観的に危ないと思う部分は全くない。登攀技術は要らないし、用具はロープすら要らない。素直にそう答える。「いやぁ、安心しました。」なんて言われるも、いいのであろうか。あくまでも主観ですからね。自己責任でお願いします。まだ少し足が残っているので東おたふく山に寄り道してから風吹岩経由岡本駅へ。下山間際、課外授業らしい10名程度の少年少女と出会う。「こんにちは」と通り過ぎようとすると、「山のおじさん。僕は中学生です。」と唐突な挨拶。これまた対応に困るなぁ。引率の先生も苦笑い。思わず、「山の少年よ。僕は無職です。」と答えそうになるも、これでは相手が返答に困ることになろう。無難に「山のおじさん、今日は二回も山頂に登ったよ。」と答える。「わー、すごーい。」とこれまた無難な反応。これでいいのである。大人は子供の手本にならなければいけない。大人って嘘つきですね。いや、嘘ではないか。本当のことを言わないだけですね。