logo logo_atte 日記 随筆 何処
2020-07-30 22:50:41 JST
(2020-07-30) 北海道ロカビリー道中23日目。晴れ。7座目。大雪山旭岳。二度目の旭岳である。 6時半登山開始。旭岳ロープウェイ下駅が起点。ロープウェイを利用すると一気に5合目近くまで上がれる。 500mの高度差を往復して3200円。 SSCCを見送り私は歩く。体力は十分なのでもったいない。ただし、下から歩くのは全くお勧めはできない。景観が優れるのは4合目からである。それまでは背丈ほどもある笹原か樹林帯で展望はなく道がとにかく湿っている。岩道が多く滑りやすいし、そうでなければぬかるみである。二箇所ほど高層湿原があり少し開けているが、高層湿原であれば他にもっといいところがたくさんある。木道も朽ちるに任せたままでうまくバランスを取らないと湿原にハマってしまう。実際登山者の99%以上はロープウェイを使っているはずだ。危険箇所こそないもののあまり人が通らない登山道は整備されておらず荒れた悪路である。さて、1合目。登山より写真をメインにしているらしいおじさんを追い抜く。とりあえず一人ではない。後続の人間がいると思えば幾分安心だ。大雪山はヒグマの産地である。 2合目。下山中の女性とすれ違う。まだ20代であろうか。聞けば2時から登り始めて旭岳登頂後降りてきたとのこと。すごいなぁ。若い女性一人で草木も眠る丑三つ時、ヒグマの寝床を横断しての登頂とは恐れ入る。少なくとも私はやりたくないし、やれと言われても躊躇するだろう。 4合目。ものすごいスピードで外人さんに追い抜かされる。私が7合目に着いたときには下る彼と再度すれ違う。相変わらずトレイルランナーは無茶苦茶な体力だ。標準コースタイムの5倍近いスピードじゃなかろうか。ロープウェイ上駅。電話するとSSCCは7合目くらいにいるようだ。前回は霧で何も見えなかった姿見の池や蒸気沸き立つ噴気孔をのんびり散策してから追いかける。景色もよく気持ちの良い登山。旭岳山頂部こそ雲がかかっているものの、冷ややかな空気は澄み、視界良好、遠くまで見渡すことが出来て大雪山系の広大さを堪能する。 8.5合目付近でSSCCシバじぃに追いつく、一応最後尾を歩くことにしているのでここからはスローペース。パパじぃは先に行ったそうで、後から聞けばこの時点ですでに山頂に着いていたようだ。冷たい霧を抜けて、無事、山頂に到着。「ほっかいどーのてっぺんとったどー」である。山頂から北西側は雲に隠れていたが南東側は時折霧が晴れて御鉢平くらいまでは見渡すことができた。これにてノルマ達成である。SSCCが登りたいと言っていた山はコンプリート。個人的には、カムエク、ニペソツ、斜里岳、十勝岳、羅臼岳、アポイ岳が北海道で登りたい山として残っている。大雪山の他の山、トムラウシ、忠別岳、富良野岳、美瑛岳、化雲岳あたりも登ってみたい。北海道、後、何度かは来なあかんな。