2020-05-16 13:05:55 JST
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(2020-05-14) 熊野川紀行(源流編3)。稲村ヶ岳。 6時起床。稲村ヶ岳は近いので8時まではのんびり過ごす。朝食はカレースパゲティ。茹でてレトルトのカレーを混ぜるだけ。 8時半から登山開始。稲村ヶ岳には20年以上前に両親と来たことがあり、母親でも登っていたのだから簡単なハイキングコース、、、との思い込みがあったのだが、どうしてどうして、「落ちたらやばいな」と思える箇所も多々あり、なかなかの緊張感であった。道中出会った人の話では大日山のトラバースでは何年かに一度滑落事故が起こっているらしい。だよなぁ。危ないよここ。さて、稲村ヶ岳はJの字の川迫川の中央に位置し、山頂の展望台からは川迫川を大きく取り囲む大峰山系を四方に見渡せるため、景観は山上ヶ岳や大普賢岳より優れている。雲一つない晴天で、金剛山や葛城山までが綺麗に見えたのには驚いた。稲村ヶ岳を中心に東北の一部を除く10キロ四方はほぼ熊野川の源流と言って良いエリアである。見渡す渓谷の無数の沢は全て熊野川の源流なのだ。うむ、満足。目的達成、さぁ、帰ろ。来た道を引き返す。途中、岩峰の大日山にもチャレンジする。鎖を登り梯子を越え怖いなぁと思いながら進むものの、途中の鉄階段で挫折。 30歳を過ぎてから高いところが怖くなってしまった。法力峠まで引き返して、観音峰からみたらい渓谷の方に下る。観音峰には長慶天皇の碑がある。南北朝の戦争に敗れ、吉野から追われたらしいが、よくもまぁ、こんなとんでもない山奥までと同情する。なんだかんだで20キロを歩いてキャンプ場に帰還。風呂を沸かしてもらい、食事も用意してもらうことにする。鍋うどん。うまぁ。さて、しばらく管理人と話していたのだが、若い頃は娘を担いで稲村ヶ岳に登ったそうだ。また、学校行事でたくさんの中高生が登るみたいだけど、過去、滑落して死んだ先生もいたんだとか。うん、普通に怖いところがたくさんあったよ。