2018-07-08 23:06:20 CST
20180708T150620Z

(2018-07-08) 5時起床。北を目指す。四川省最北の若爾蓋(ゾルゲ)に向かうのだが、バスで9時間半かかるらしいので、まずは手前の松藩(バスで6時間半)まで行く。しかし、ゾルゲも松藩も聞いたこともないけど、ガイドブックには載っているのだろうか。バスは成都西北部の茶店子バスターミナル(写真)から出発。いやあ、いいなぁ。ここは昔ながらのいい感じに無知で無教養な人民が集まっている。なんだかよくわからない大量の荷物を持つ客に、ペッペッしているドライバー。大声で喧嘩してるかのような服務員たち。そうそうこれだよ中国、と呆れながらも嬉しくなる。そして、北部への道もまた険しい。岷江が削った大地は急峻な渓谷となっている。三国時代、劉焉や劉禅が引きこもったのもよくわかる。こりゃ、攻め込めませんわ。さて、着いた松藩はというと、結構観光地化されている。しかも、西洋人をたくさん見る。なんで、こんな山奥でと思ったのだが、世界遺産である「黄龍」と「九寨溝」が近く、両者の観光拠点となっているようだ。ほう、全然知らなかったよ。ってことはガイドブックにも載ってるんだろうね。ちなみに私はと言うと、折角の世界遺産だが訪れる気は全くない。行ったら後悔するに決まっている。中国の世界遺産は誠にがっかり名所だ。雲南省麗江(これも世界遺産)でのやるせなさはトラウマ級だ。日本でも、北海道や沖縄、銀座や道頓堀は中国人観光客だらけだが、中国では、その何十倍もの人間が国内旅行をしている。年間の観光客が数百万人なんてのはザラで、一日に一万人が訪れるわけだから、それはそれは俗化した醜悪な名所へと変貌してしまう。避けるのが吉です。松藩自体も中華テーマパークっぽくてあまり面白みがないので明日にはゾルゲに向かう。少し興味をひいたのは回族(ウィグル族)が思いの外多くいた事。男性のウィグル帽と、女性の頭スカーフですぐにわかる。エリア的に本来いるわけがないので、多分、文革時に強制移住で連れてこられたのでしょう。もともと、羌と呼ばれる人がいて、チベット人もいる。そこに、漢族に回族だから、まぁ、いろんな文化がモザイクになっていて、町中でも色んな料理が食べられます。
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